Dirty Deeds Done Dirt Cheap ~ポケモン剣盾2on2での構築と反省~
はじめに
剣盾2on2とは、攻撃技しか使えない”剣”ポケモンと補助技しか使えない”盾”ポケモンのタッグで戦う特殊ルールである。これが本日2022年11月10日、京大ポケモンサークルで行われた。補助技で相手を妨害するもよし、相手の剣ポケモンを一途に狙って一発逆転を狙うもよし、そんな熱いルールである!
ここで細かいルールを確認しておこう。
・攻撃技のみを覚えたポケモン(剣)と変化技のみを覚えたポケモン(盾)一体ずつの計2体のパーティで戦う。
・「ちょうはつ」「かふんだんご」「しぜんのちから」「ゆびをふる」「ものまね」「まねっこ」等の他の技が出る技は使用禁止。
・ダイマックス禁止
ここで私が注目したのは「ダイマックス禁止」である。
これは、3大ポケモン実況者の一人、シラクサ氏の動画。これを見てもらえればわかると思うのだが、ダイマックス中のポケモンは実はひるまない。逆に言えば、ダイマックス禁止なら、相手をひるませることのできるポケモンが必然的に強くなるということである。そこで、氏のこの動画にインスピレーションを受けて、「麻痺」「ひるみ」「メロメロ」を使う戦法で戦うことに決めた。名付けて、「Dirty Deeds Done Dirt Cheap(いともたやすく行われるえげつない行為)」(以下D4Cと呼ぶ)である。
「そこに痺れるあくがるる~!」(古文で「あくがる」は「うわのそらになる」の意味、メロメロ状態を如実に表した言葉と言えよう。)
わかってる、やってることが屑であることは。頭も使わず、運だけのチンパン戦法である。そんなこと、わかっていないとD4Cなんて名前は付けない。だがもう迷いはない。
パーティ紹介
・トゲキッス A0他5V、努力値H4CS252、性格臆病 こだわりスカーフ。
特性:天の恵み(追加効果の発生確率2倍)
技:エアスラッシュ:30%の確率で相手をひるませる。何よりこれが重要、コンセプ トだから。特性の効果と合わせると60%でひるむことになる。
他の技は、はどうだん・かえんほうしゃ・じんつうりき。ぶっちゃけ使わなかった。(麻痺も使うのにトゲキッスがスカーフなのが素早さ過剰じゃあないかという指摘も頂いたのだが、追い風とか怖かったのでとにかく上からエアスラを撃って無限の勝ち筋を生み出すのを重視した次第でございます。)
・オーロンゲ♂ 6V、努力値H228 A4 B118 D140 S20(忙しかったからプレシャス個体の流用)、性格慎重、きあいのタスキ
特性:いたずらこころ(変化技を先制で出せる)
技:でんじは・メロメロ:でんじはは25%の確率で動けない。メロメロは異性にしか効かないが50%動けない。トゲキッスのひるみとでんじはとメロメロ全部決まれば相手は15%の確率でしか動けない……たぶん。計算に自信がないがまあ動けないということ。
残りの技はこわいかおとうそなき。こわいかおは相手のSを2段階下げ、うそなきは相手のDを2段階下げる。前者は性別不明でメロメロも電磁波もきかない相手(電気or地面タイプ)に撃ってトゲキッスがどうにか上をとれるようにするため、後者は相手がエアスラが効果今一つの時でもダメージをあげるために採用。
さあこのD4C、勝率がどうだったか。
3勝9敗、勝率は2割5分といったところだった。
勝った試合はうまく麻痺るみがはまった試合だが(メロメロはほぼ勝敗に関係なかった)、負けたパターンを以下に列挙する。
➀先制技制限(サイコフィールド・女王の威厳など)でロンゲが置物と化し、トゲキッスが倒されて負け
もう、どうにもならなかった……。
②普通にひるみも麻痺もなく動かれてトゲキッスが倒されて負け
割とこれあった。運に頼ってる以上、もう、どうにもならなかった……。
③サイドチェンジで標的変えられて負け
割とこれあった。もうこれじゃんけんなんよ。無理、わからん。
④”剣”ポケモンと”盾”ポケモン読み間違えて間に合わなくて負け
割とあった。相手両方剣でも盾でもいけそうなポケモンだとほんとにわからん。
個人的反省。
➀こわいかおをうまく使えなかった。レジエレキとか格好の標的だったのになぜかチキって隣のやつにメロメロ撃ってた。
②ロンゲが置物になることを想定していなかった。トゲキッスを補助する技(壁とか)あればよかったかも。
③メロメロの出番がなかった。割と男子が多かったからかポケモンがオスばっかり。盾ポケモンに撃っても動かれたりあんまり戦局に影響なかったり。
総括
いともたやすく行われるえげつない行為をやった(迫真)。勝率が悪かったのは、さながらプロレスのヒール役の如し、天誅じみたものを感じる。だが、勝率が低くとも、楽しかったのだからまあそれでよしとしよう。志は満たすべからず、楽しみは極むべからず(『礼記』)ということだ。もしまた次回があるとしたら、再度練り直してまた頑張ろうと思う。