1、はじめに
京都大学ポケモンサークルのわきと申します。令和8年8月22日に京都コンサートホールであったN響100周年記念・ポケモン30周年記念コンサートに行ってきました。クラシックは勿論ポケモンの曲もとてもよかったので、記憶のために書いておきます。


※筆者はバイオリンとピアノの経験は多少はありますが基本的にクラシックにわかです。しかし高名な文芸批評家である小林秀雄も「自分を棚に上げなければ批評文は出来上がらない」(新潮文庫『批評家失格』178p.)と言っていたので、敢えて自分の技術・知識のなさを自覚しながらも書くところであります。この駄文への容赦はいりませんから納得いかないと思ったら痛罵してもらって構いません。
※メモを取りながら聞いては全身で音楽を享受することにならず無礼だと思ったので完全に記憶で書いていますから、誤りがあると思いますが何卒御寛恕ください。
※セトリのネタバレにならないように福岡公演が終わってから掲載しています。
(1)物販
N響コラボピカチュウのぬいぐるみを買えました。列は長かったがキャッシュレスのみ・コラボグッズ1つだけという感じだったのですぐ終わりました。
(2)記念
ポケモンHOMEのメダル機能を初めて知りました。

パンフレットとステッカー、そしてクリアファイルにもなる2WAYバッグも貰えました。第二部でインタビューされていたフルート奏者の方が言っていましたが、ヒノアラシだけ楽器の持ち方が逆だそうです。画像自体はホームページでも見られるので是非どうぞ。
記念写真ブースもあったけど人が多すぎて到底間に合わなかった。これは記念撮影ブースではないですが一応。
2、前半
(1)奏者入場の時点で僕のテンションはだいぶ上がりました。というのも、客席から向かって左側の奏者は赤いネクタイ又はスカーフ、右側の奏者は緑のそれを全員付けていたから。なんなら指揮者は左半分が赤、もう半分が緑のネクタイでした。いずれも特注品らしくて、ポケモンコラボの柄になっているそうです(当然客席からは模様までは見えませんでした)。
(2)最初は、ポケットモンスター赤・緑のメインテーマから。全ての原点。後のゲームでもタイトルから戦闘BGMまで、なんならアニメまで含めて幅広くアレンジされてきましたが、やはり初代はシンプルでありながらいいものです。
(3)2曲目は「ペール・ギュント」の「朝」。くさタイプのイメージだそうです。こういうゆったりとした曲は溜めというかうまくもったいぶることが大事だと思っているのですが、それも理想的なものだったと思います。大抵みんながどこかしらで聞いたことがある曲ですが、やはり生で聞くと音圧が好い。
(4)3曲目はスメタナの「モルダウ」でした。みずタイプイメージのチョイスだそうです。これについてはいっぱい書こうと思います。なぜなら僕がクラシックの中で一、二を争うレベルで好きだから(ちなみにもう一つはヨハンシュトラウスの「皇帝円舞曲」)。
普段は電車やバス等の移動中にカラヤンの指揮したものをよく聞くのですが、細かい・小さいフレーズは騒音でかき消されてしまうものです。ホールで生演奏を聴くと小さな音もしっかり聞こえて、新たな気付きを得ることもありました。モルダウ川が源流から始まって、太くなったり枝分かれしたりしてプラハに注き込まれる様が目にありありと浮かびます。最後のメインフレーズやそこに向けての加速部分が、ダイナミックな音量のまま速度を然程落とさず勢いを保ってスピーディーにどうどうと流れ込むような印象を受けました。今回の演奏は指揮者が比較的若く思えたので、それ故のエネルギッシュさかもしれません。これと比べるとカラヤンver.は老練な趣きがあって、恰幅があるような気がします。指揮者・演奏家・演奏のなされる時期のどれかが違うだけでも印象が変わるのもクラシックの面白いところだと思います。
(5)4曲目はバレエ組曲「火の鳥」の「こもり歌」と「終曲」でした。ファイヤーやホウオウがイメージに挙げられていて他タイプより厚遇されていました。
初めて聞く曲でしたが、非常にダイナミックで筆者好みです。
3、後半
(1)1曲目は赤・緑メドレー。筆者はlet's go ピカチュウのプレイ経験がありますが、如何せん10年近く前にプレイしたっきりなのであんまり曲は覚えていません。記憶の限りだとマサラタウン→1番道路→戦闘!野生ポケモン→レベルアップ→勝利→ポケモンセンター→ジム内BGM→戦闘!ジムリーダー→シオンタウン→ポケモンのふえ→サント・アンヌ号(自転車だったかも?)→ロケット団→チャンピオンロード→チャンピオン戦→殿堂入り、という並びでした。
確かマサラタウンと1番道路は管楽器だけで、その後の「戦闘!野生ポケモン」や勝利BGM等は弦楽器だけで弾かれていた(たぶん)のが印象的でした。最初の冒険に赴くファンファーレ的な前者と、細かい旋律の多い戦闘の後者で、確かにベストマッチでしたし、いずれかのみで演奏するというイメージがあまりなかったので、非常にハイレベルな編曲であるという印象を受けました。
パンフレットにはメドレーとあるのみで何が流れるかは本番のお楽しみでしたが、シオンタウンが流れたのは度肝を抜かれました。8ビットの機械音声だと都市伝説的な恐怖を感じるあのBGMも、オーケストラで楽器や音数を増やしてみると、圭角の取れたまろやかな、それでいて幽霊の出る街ならではのうすら怖さがあって、受ける印象がまるで変わりました。この曲のフレーズはオーケストラアレンジにすると戯曲やオペラにもひけを取らないと思います。
また、ポケセンの回復SE等、要所要所で効果音も入っていて聞いていて楽しかったです。
(2)2曲目は金銀の26番道路・チャンピオン戦でした。筆者はHGをプレイしましたが、トージョウの滝が懐かしくて涙を流しました。カント―地方への一歩を踏み出した瞬間は今でも忘れられません。チャンピオン戦も、ワタルが大量にギャラドスとかカイリューとかを出してきて、ひでんわざ要員を肉壁にしながら斃れたポケモンをきずぐすりやげんきのかけらで回復させて突破したのを思い出してヒリヒリしました。
(3)3曲目はルビサファの「戦闘!超古代ポケモン」でした。
筆者は第三世代はオメガルビーをプレイしました。後述しますが大抵の戦闘曲はちょっとテンポを落とされていましたが、これはほぼそのままだったように思います。最初の鐘の音と、ティンパニー連打で震えが止まりません。グラードンの重さ・力強さ・迫力・気高さがそのままオーケストラの高尚さと音圧で迫ってくる思いでした。生演奏はやはり良い。
(4)4曲目は209番道路(昼)と「戦闘!チャンピオン」でした。
すいませんが、DSでダイヤモンドをやったのも大昔で、しかも当時DSの音量を切ってやっていたので209番道路はあまり記憶にありませんが、しっとりしていていい曲ですね()原曲を聞き直しながらこの記事を書いていますが、原作ではピアノを意識していたであろうパートもちゃんと実際のピアノで再現されていたように思います。
シロナの曲は痺れました。戦闘前に高説を垂れる時のあのイントロはありませんでしたがその分直接戦闘BGMが始まり、ダイレクトに衝撃が来ました。原作よりテンポは遅いのですが、その分なめらかで上質な音だったと思います。ガブリアス強かったな……と思いかけて、「でも俺なぞのばしょで取ってきたアルセウスLv.80で無双したな……」と思い出して集中できなくなりました。
(5)次はBWの「勝利は目の前!」でした。僕はホワイトをプレイしました。絶頂しました。こんなん嫌いな奴おらんもん。言葉として定義してしまうと、言葉にできなかった・しなかったその他の感情を忘れてしまうと思うので敢えて何も言いません。
こうして色々聞いてみると、赤緑メインテーマをアレンジした曲ってめっちゃ多いんですね。本曲も大好きな曲だけど、BWやそのジムリーダー戦を知らないでこれだけ聞くとただのアレンジ曲のようでもあります。ポケモンを知らない演奏者の方々はどう思われたんでしょうね。
この後、ジオヅム推しの打楽器奏者の方へのインタビューがありました。2023年の学園祭で等身大キョジオーン↓を作ったサークルの人間としては感慨深かったです。

女性の方でしたが努力値の話を途中でし始めて、ポタク(ポケモンオタクの意味)がざわついていました(打楽器とポケモンで共通することは何か、という問いに「まあ個体差とかはちょっとあるんですけど原則としては、ポケモンって何もせずに50レべにするよりコツコツ戦わせて50レべにした方が強いんですよ、だから打楽器もコツコツ練習するのが大事ですね」という感じ)
(6)次はXYのタイトルとミアレシティでした。
筆者はいらちなのでXプレイ中はタイトルを毎回最初の音階のところでAボタンを押してとばしていましたが、だからこそそのイントロだけは覚えていて、もうここで震えが止まりませんでした。これも赤緑メインテーマのアレンジですよね。これも原作より少しペースを落としていましたが、そのおかげで中盤以降のマーチ調の部分が活きて、曲のキレや迫力が増していたように思います。
ミアレシティは、あの広大な街をローラースケートで駆けずり回った記憶がよみがえってよかったです。なめらかな音運び、いや~好きですねえ~(スキゾー)

(7)7曲目はSMの「アローラ地方のテーマ」でした。僕はサンとウルトラムーンをプレイしていました。メインテーマは、原作だとハワイの民族音楽的な旋律で人が歌う場面がありますが、ここは管楽器パートになっていました。民族音楽をクラシック楽器で包摂していくのは西洋中心主義的な趣きも感じないことはないですが、音が良いことには変わりない。
(8)8曲目は剣盾の「戦闘!チャンピオンダンデ」でした。僕はソードを選びました。赤緑の殿堂入りアレンジだったんですね。原曲はシンセサイザー?やエレキとかも入ってたので、それがなくてかつテンポも遅かったのでどこ弾いてるか分からなくなる時もありました。でもエレキをかきならしているような部分も弦楽器がちゃんと弾いており、その巧みさに舌を巻きました。この辺からSwitchになってゲーム音声の音質もよくなったのですが、それも生演奏で聞くとプレイ中は気付けなかった細かい旋律が聞けるという新たな発見もありました。それこそ先述のギターパートの旋律とか。加えて、原曲にある観客の歓声もオーケストラだと当然ないので、それも相まってより分かりやすく聞けました。
(9)9曲目はSVの「南エリア」と「戦闘!■■■■」でした。僕はバイオレットをプレイしました。後者が前者のアレンジ曲だというのをここで繋げて聞いて初めて気づきました。「え、じゃあミライドン/コライドンとの冒険を歩み出した最初の曲で、その最後をしめくくってるってこと?」と4年越しの真相に震えが止まりません。前者は原曲だとやはり勇み足なイメージでしたが、オーケストラだと母なる大地のような雄大な感を受けました。後者も原曲は機械的な音声が目立ちますが、さすがオーケストラといった感じの編曲でした。
(10)最後は、ウィンド・ウェーブのメインテーマでした。
メインテーマはN響がそもそもゲーム音源も担当するらしいです。未発売で恥ずかしながら水御三家の名前も忘れていたくらいなのですが、割と前半は不穏な雰囲気のある曲調ですね。
まだそんなに回数聞いてないので新鮮に聞けました。これがゲーム起動時に毎回聞けるなんてすばらしいなあ。カーテンコールは写真が撮れました。
4、感想
かの孔子も「朝にN響ポケモンコンサートを聞かば夕べに死すとも可なり」と言わなかったと言われていますが、本当にこれに尽きます。オーケストラの生音源というのは迫力が良い。「迫力」という言葉しか知らない貧弱な語彙が憎たらしいほどに迫力が好かった。真に迫る感じと言いましょうか、ゲームというのはやはり2ないし3次元である以上現実とは次元が違うので若干他人事のようにも見えてしまう節がありますが、これをオーケストラで聞くと実際にゲーム中にいるような気分にすらなります。きっとオメガルビーでゲンシグラードンと対峙したあの頃の”俺”はかかる圧迫感と対峙していたのでしょう。「グラードン」と書いて「アッパクカン」と読んでください。
オーケストラは他のジャンルよりも楽器が多かったり強弱が付きやすい分、かえって音が消えやすいので、生演奏で聞くというのはゲーム音楽としても非常に好い経験となりました。特に「モルダウ」はカラヤンver.をスマホに手垢がつくほど聞いたので比べながら聞くことができましたが、「モルダウ」に限らず全曲通じてもやはり演奏が全体として若くて、「エネルギッシュで溌剌、新進気鋭!」といった印象を受けました。
真偽のほどは定かではありませんが、殆どのクラシックコンサートは歴史上パトロンなり補助金がなくては立ちいかないとも言われています。しかし、やはりこういうゲーム・映画・アニメ音楽のコンサートは殆ど満員御礼レベルで観客が入るらしいです。(心もとない参考文献で申し訳ないですがこれ)
実際、筆者も今回のコンサートは抽選に落ちたり先着申込みもサイトが固まって動かなくなったりと、チケットを取るのに非常に苦労しました。試しに来年1月の一般的なニューイヤーコンサートとか見たら席めっちゃ空いてました(さっき予約しました)。そういう点から、クラシックコンサートの若者・子供への啓蒙目的もあってクラシック曲とゲーム音楽の”抱き合わせ商法”(筆者に否定的ニュアンスはありません)が採られたのではないかとも思います。
ところでここでよく考えてみると、クラシック曲といっても幅が広くて、その中にはバレエやオペラ、舞踏会や戯曲等のために作られた曲が原典から離れて曲単体で愛好されているものも多いのです。「ゲーム音楽などなまぬるい、クラシックこそ正義」と言う方もいらっしゃるでしょうけども、詮ずる所クラシック音楽というのも時代時代に合わせて様々な媒体に合わせて用いられてきた音楽体系であって、その媒体が現代的な「劇」であるゲームになったというものにすぎず、本質的には変わらないのではないでしょうか。
また、ゲームの内容やゲーム機の音響が進化した結果、昔のような8ビット音声ではなく、クラシック又はその楽器の音そのものが用いられるようになってきています。一方で、戦闘BGMは大抵原曲よりもテンポが落ちていたことから、(DSまでのポケモンは基本的に機械音声でしょうけども)3DS以降のゲームでもBGMは生演奏の収録ではなく機械の打ち込み音源が多いのではないかという印象も受けました。実際、戦闘時のヒリヒリした手に汗握るバトルの盛り上がり・勢いを演出するにはハイテンポな方が良く、それを実際の楽器で演奏しようとすると技法の上でやはり限界があるのかもしれません。特にポケモンは、BGM作曲家の増田順一の癖か分かりませんが、初代から戦闘BGMではBPM170のようなハイテンポでかつ16分音符の音階が多用されているため、特に他のゲームと比べて難しいかもしれません。
ゲームのBGMはループ処理も必要だったりするので、きっと旋律やテンポやシチュエーションを自在に設定できる点では機械の打ち込み音声の方が都合がいいし、それはそれで当然素晴らしいと思っています。大昔は二音のみでしか構成できなかったゲーム音楽が、時代と共に楽器種も音質も音響も進歩して、この情報過多の社会に埋もれずに生き残り続けて市民権を得てきたという事実は、メロディー・旋律そのものの持つ力の徴表でありましょう。
何が言いたいかというと、今回のコンサートは、別段ゲーム内BGMの完全再現というわけではなかったということです。
しかし、それでも我々が今回の公演で大熱狂したのはなぜでしょうか。テンポ等という些事を上回る生演奏の音圧と迫力、そして演奏者の情感たっぷりの表現力が脳の髄まで響き、五臓六腑に染みたからではないでしょうか。どんなに機械が進歩しても、旋律そのものを超えた「表現」としては、機械よりも、人の力で、生で演奏されるものの方が優れていると思っていますし、そうであると信じています。じゃないと人間なんてつまんねーもん。
すると、ゲーム部分と音楽部分を一体として観察してしまうとそれぞれの制約からそれぞれの美徳を損なってしまいかねないという相反性があるのだろうとも思えます。
しかし、果たしてこの相反性は解消されるべき悪しきものなのでしょうか。
ここまで書いてみて、似たような経験が前にもあったのを思い出しました。以前チャイコフスキーの「くるみ割り人形」が”聞きたくて”バレエの公演を見に行ったことがありました。筆者はカラヤンが曲のみを演奏した時のもの、即ちバレエとは無関係に曲のみで演奏されたものをよく聞いていたのですが、当該公演でのバレエver.と比較すると非常に速く演奏されていたことに気付きました(特に「行進曲」)。
たぶんカラヤンver.の速度で踊ると相当せわしなく落ち着きがないように見えてしまうのでしょうし、技術的なハードルの高さもあるのでしょう。バレエを見てからこれを聞くと、心の底から「ああこの速度で踊ったら怪我人が出るかもしれないな」と思うくらいでした。それでも、僕は曲として聞くとカラヤンver.の勢いと速度感が好きなのです。要するに、この曲は本来の原典たるバレエと切り離して演奏されることで、踊りのことを気にせずに真に自由な表現が可能になっているとも言えます。
つまり、逆説的に、原典付楽曲には原典との紐帯を断ち切られて原典から解放されることで初めて、新たな表現に到達する可能性があるということではないでしょうか。そういった点では、筆者や我々ポケモン愛好家はポケモンを愛しすぎているがために、原典の再現のみを期待していてしまう部分があるのかもしれません。先述の通り今回の演奏者の中にもポタクがいましたが、逆に演奏者・観客共にポタクの手から離れて曲のみで愛好されるようになった先にこそ、この相反性を超克した新たな解釈に基づく世界が広がっているのかもしれません。
このように、本質的には包摂的でありながらも、ある意味で相反的でもあるクラシックとゲーム音楽。原典と共にか原典から独立してか、いずれにせよこの二つが今後も進歩を続けていくであろうその未来を見るのが楽しみで仕方ありません。
筆者は来年はいざしらず今年度はだいぶ自由が利くので、コンサート遠征とかもしようと思いました。「質屋は、子には本物しか見せない。本物のみに触れ続けることで将来紛い物の違和感に気付けるようになる。」という話がありますが、とにもかくにも”リアルの”「モルダウ」が良すぎた。解釈不一致の危険もありますが、知っている曲を生で聞けるのはやはり良いものです。あと第九と皇帝円舞曲とドヴォルザークの新世界よりが聞きたい。
5、スペシャルサンクス
・先着でチケットを4枚取ってくれたぐらぬ大明神様並びに一緒に行ってくれたこうが及びアスタチン、たまたま席が隣だったkyotounivpokeのOBのdragonさん
・N響のみなさん
・京都コンサートホールのみなさん
・下読みしてくれたこうが(2度目の登場)



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